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第20章 平成28年12月1日

年中行事と歳時記

年中行事と歳時記

◇12/10

●世界人権デー
1948年(昭和23年)12月10日、パリで開催された国連総会で、「世界人権宣言」が採択され、1950年(昭和25年)の国連総会で、この日を記念して、「世界人権デー」と定められた。人権宣言は前文と本文30ヶ条から成り立っている。世界人権デー前の１週間は「世界人権週間」とされ、世界各地で行事が開催される。日本でも12月10を最終日とする１週間を人権週間としている。
●ノーベル賞授賞式
12月10日は、ノーベル基金を遺言したアルフレッド・ノーベルの命日で、ノーベル賞授賞式がスウェーデンのストックホルムのコンサートホールで行われる。第一回の受賞者は、物理学賞がＸ線のレントゲン、化学賞はファント・ホック、医学賞はジフテリアのベーリング、文学賞はブリュドム、平和賞は赤十字社創設のデュナンであった。日本での初受賞は、1949年(昭和24年)で、湯川秀樹博士が物理学賞を受けている。
2002年(平成14年)には小柴昌俊さん(物理学賞)、田中耕一さん(化学賞)のダブル受賞で話題となった。
●すす払い
すす掃き・すす納めともいう。正月を迎えるために家の内外を掃除して清める行事。江戸時代に江戸城の煤払いがこの日だったためとされる。現在でもこの日に形式的に煤払いを行い、正月の準備を始める日と考えている所は多い。このころから各地の寺社で仏像などに積もった一年の垢を払う行事が行われる。