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作品集
第20章 平成28年12月1日
ご存じですか…?
■子供の粘土細工を、本当に窯で焼きたいと言われると困ってしまいます。
焼き物に使う土と、粘土細工の粘土では、根本的に違っているから……
焼き物に使う土にも、粘土は欠かせません。
そうでなければ形が作れないからです。
しかし、粘土に加えて
長石(ちょうせき)、
珪石(けいせき)といった
鉱物が含まれていなければ、焼き物にはなりません。例えば、
長石がなければ、焼き物を固め、素地(そじ)の中に
ガラス質を作る事が出来ません。
また、
珪石がなければ、焼いても乾燥亀裂したり
縮んでしまうと同時に、
素地に白さや透明感を与える事も出来ません。
つまり、ただの粘土を焼いても、黒ずんだり、割れてしまって、窯の内部に散らばるだけなのです。
焼き物作りは、昔から
「土こね三年、轆轤(ろくろ)十年」と言われる技の世界です。
子供の粘土を少し借りて作ってみた湯飲みの出来が、ちょっと良いからといって自分は職人になれるかもと思ったとしても、思うだけにとどめてください。
■子供の粘土細工を、本当に窯で焼きたいと言われると困ってしまいます。
焼き物に使う土と、粘土細工の粘土では、根本的に違っているから……
焼き物に使う土にも、粘土は欠かせません。
そうでなければ形が作れないからです。
しかし、粘土に加えて
長石(ちょうせき)、
珪石(けいせき)といった
鉱物が含まれていなければ、焼き物にはなりません。例えば、
長石がなければ、焼き物を固め、素地(そじ)の中に
ガラス質を作る事が出来ません。
また、
珪石がなければ、焼いても乾燥亀裂したり
縮んでしまうと同時に、
素地に白さや透明感を与える事も出来ません。
つまり、ただの粘土を焼いても、黒ずんだり、割れてしまって、窯の内部に散らばるだけなのです。
焼き物作りは、昔から
「土こね三年、轆轤(ろくろ)十年」と言われる技の世界です。
子供の粘土を少し借りて作ってみた湯飲みの出来が、ちょっと良いからといって自分は職人になれるかもと思ったとしても、思うだけにとどめてください。