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第21章 2017年1月元旦

ご存じですか…？

■「ステテコとモモヒキはどう違うのか？」

　簡単に言えば、
モモヒキは防寒用で
、素材は厚手の綿か毛。

ステテコの方は
夏用の下着で、薄手の綿で長さも七分丈(しちぶたけ)。おじいさんやおばあさんの世代なら、そんな事は常識なのですが今の若者は
モモヒキもステテコも、
現物を見た事が無いという人が多いと思います。
なにしろ、お父さんお母さんの世代でさえ、モモヒキをはこうものなら
「ジジくさ〜い」とバカにされたのだから。
しかし、その昔は
モモヒキは粋(いき)でカッコイイものでした。
元々は江戸の職人が、半纏(はんてん)や腹掛けと一緒に身に着けた仕事着で
足にピタッとフィットしたさまは、今でいうところのスパッツでした。
これをズボンの下にはくようになってから、粋なモモヒキの権威を失いました。たんなるジジくさい下着に成り下がってしまったのでした。
一方のステテコは
、高温多湿の日本の夏を
ズボン姿で乗り切る為にと考案されたものでした。
なるほど、汗で足にまとわり付くズボンの事を考えれば便利な下着です。
しかし、夏になるとステテコ姿の親父が、家の中でゴロゴロする姿が目立つようになるにつれて
ステテコ＝親父の図式が出来上がり、これも敬遠されるようになりました。