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作品集
第4章 平成27年7月…
素晴らしいと思いました。

◆『武士道』より


薩摩兵児(さつまへこ)の士風は、「やっせんぼ」(役立たず)と言われるのを忌み、「ぼっけもん」(快男児)とあがめられるのを好む。
また、「ぼっけもん」とともに、薩摩武士があこがれたのが「きれいご免さあ」の性格であるという。
名誉も財産も、命にも執着がなく、いつでもそれを恬淡(てんたん)と捨てられる身ぎれいな男のことである。西郷隆盛も桐野(きりの)利秋も「ぼっけもん」であると同時に「きれいご免さあ」に生きた男であった。それが郷中に集まる青少年武士の死生観をかたちづくっている。
徳川幕府に朝鮮通信使がきて、たずねた。
「日本には目付役(警察官)のいない国があると聞いていますが、ほんとうでしょうか」
幕臣は即座に答えた。
「それは薩摩という国のことです」
薩摩人は罪を犯したとき、役人がくるまえに自らを処分するのを、習慣としていたのである。
イギリスは文久三年(1863)七月の薩英戦争ののち、薩摩と親交をかさねたが、維新後、日本が日清戦争、日露戦争で眠れる獅子と呼ばれた清国、世界最強といわれた陸軍と大艦隊を擁するロシアの二大強国に勝ったとき、大活躍をしたのが鹿児島出身の将軍たちであったのを見て、郷中教育を研究した。
明治四十三年(1910)、ジョージ五世の戴冠式(たいかんしき)に出席した乃木(のぎ)大将は、ボーイスカウトの訓練を見学し、その勇壮なさまに関心して、創始者のベーデン・パウエル卿(きょう)に聞いた。パウエル卿は答えた。
「これは貴国の健児(けんじ)の社(郷中)の教育制度を研究し、その長所をとってつくりあげました」
幕末の鹿児島をおとずれたイギリス軍は、郷中教育の徹底した武士道養成の方針を、見逃していなかったのである。
『西郷南洲(なんしゅう)遺訓講話』という本がある。
講話をおこなったのは、旧福岡黒田藩士筒井亀策(かめさく)の子として生まれた頭山満(とうやまみつる)である。

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