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第4章 平成２７年７月…

ご存じですか…？
■ローストチキンには、なぜ銀紙が巻いてあるのか？

　日本のデパートで商品を買うと「プレゼントですか？」と尋ねてくれます。「はい、そうです」と答えるとキレイにラッピングしてリボンまでかけてくれます。しかし、海外ではこうはいきません。店員に「これ、プレゼントなんです」と言っても「あっ、そ。よかったね」で終わってしまいます。大抵、レジでお金を払ってから、今度はラッピングコーナーへ行って
紙とリボンを買います。そして、自分で包装するシステムになっています。
ところが、海外でもローストチキンには、銀紙とリボンが付いてきます。
「プレゼントです」と言わなくても、赤やピンクのリボンが超結びされています。この銀紙とリボンは、足首の切断面を隠す為にあります。お上品な女性客には、グロテスクな切断面に失神する人がいないとも限りません。あるいは、失神しなくても、顔をそむける人はいるはずです。そういうお客さんに配慮して、銀紙を巻き、リボンを付けているのです。だから、食べる時も、銀紙とリボンを取ってはいけません。ましてや、切断面を剥き出しにして、ガブリとかぶりついたのではみっともないです。
銀紙とリボンを付けたまま、ナイフとフォークでいただくのがローストチキンを食べるマナーです。