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作品集
第7章 平成27年11月
共に考えましょう!

◆自分のことばかり考える人は、顔が貧相になる

人を表現するとき、
「あの人の容貌(ようぼう)は端正だ」とか
「あの人は人相がよい」などと言います。しかし、
「容貌」と「人相」は似て非なるもの。
その意味は、まったく違います。「容貌」とはもともと、自分の両親から受け継いだかおかたちのこと。
したがって、生まれ持った遺伝子としてのかおかたちを、自分の努力で変えることはできません。
一方、
「人相」は違います。
人相は、自分の生き方でいくらでも変わるし、また
変えることができます。
このように人間には、自分の努力で「変えられること」と「変えられないこと」があります。願わくは、
自分の努力で変えられる
「人相をよくする」ことに、多くの時間と心を遣う生き方をすることです。
では、この
「人相をよくする」生き方をするにはどうしたらいいか。ひと言でいうと、
「人が喜ぶこと」を、つねに考え実行したくなるような自分になることです。
「人が喜ぶこと」に生きがいを感じられる人は、目が輝いています。
顔の表情が明るくなります。結果において、人相がよくなります。
「自分さえよければ」というような自己中心主義の人は、よい人相になるはずがありません。
『困ったことばかりでも、何かひとつはよいことがある』自分のことばかり考える自己中心的な人は、
「狡猾(こうかつ)」、
「こずるい」、「下卑た」、「卑(いや)しい」、
「あさましい」、
「えげつない」、
「せこい」、「わがまま」などと言われる。
自分のことを棚にあげて、人を非難したり、批判したり、怒り出したりする。
つまり、卑怯(ひきょう)な振る舞いの多い人。
「40歳をすぎたら、自分の顔に責任を持たなければならない」とは、
第16代のアメリカ大統領、リンカーンの言葉。
人の人相は、その人の歩んできた生き方で変わってくる。狡猾に生きてくれば、狡猾な顔になり、愚直に生きてくれば、愚直な顔になる。
「人の喜ぶことを常に考えていれば、人相はよくなる」人相をよくする生き方を目ざしたい。


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