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第7章 平成２７年１１月

素晴らしいと思いました。

◆ヒーラー、ジョセフ・ミナさんのお話し………


ある時ジョセフはアルコール依存症の方のリハビリ施設に招かれてセッションをしました。
相手は３年間そこで過ごしているアルコール依存症の女性。その女性は14歳の時父親を亡くし、悲しみを忘れるためにお酒を飲み始め、依存症になりました。

リハビリ施設のカウンセラーは彼女がやったことがどれほどいけないことかを
指摘し続けていました。
そんなに飲み続けてひどいことになったねと。
そしてこれからは改心してお酒をやめようと説得していました。でも彼女は立ち直ることはできませんでした。ジョセフのアプローチは全く違っていました。

「君の中には人を助けたいという強い思いがあるね」「だからアルコール依存症で苦しむ人を救うため、まずその苦しみを自ら体験することを選んだんだね」

「体験したことほど相手に訴える言葉はないからね」「君は苦しむ人の目をまっすぐに見て、『 わかるよ』と言ってあげられる」

「素晴らしいことだね」
最高のタイミングで、
深い意図を込めて投げられた質問はこのようなものでした。
「君はこれからどうやって人を救っていきたいの？」ジョセフの質問に、女性は目を輝かせ、カウンセラーになる夢を語り始めたのです。たった数分の会話の中で、彼女は自分の過去の行いを受けいれ、大切な宝物であると考えることができました。そしてジョセフに与えられたただ一つの問いかけを手がかりに
自分の生きる道を発見したのです。