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白い背中と君の藍
第5章 ローズピンク◇混ざり合う
中の粘膜が引っ張られたような感覚に驚いて、思わず大きな声を上げてしまったが、噂で聞いたほどの激痛はなかった。

その理由を今考えている余裕なんてない。

一瞬だけ襲った痛みの後にお腹に広がる感覚は――――

自分のじゃないモノの存在。

じんわりと膣の膜に鳥羽さんの熱が伝わって私の熱と同化する。

「あっ!!」

途端、巻いたゴムが弾けるみたいに肉塊を包む筋肉がプルっと震えた。

「メグ!  痛い?」

「あぁ……ううん……大丈夫」

目を瞑ったまま動かないでいた私を鳥羽さんは痛みに堪えていると思ったのか、一緒に静止していてくれた。

「メグの力が抜けたらすんなり挿ったけど……辛かったら一旦抜こうか?」

そう言って労ってくれる瞳が凄く優しい。

鳥羽さんの気持ちと熱が私の身体を更に薔薇色に咲かす。

下腹部に鈍い痛みが残っているけど、鳥羽さんと繋がっている証が何より嬉しかった。

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