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白い背中と君の藍
第1章 インディゴ ◇始まりの空
「はい! ついさっき知り合いました!」
「はぁぁぁ〜!? ふざけんな!」
「ふざけてないですよ……先輩いきなりどうしたんですか?」
「ついさっきって……それで何であの態度なんだよ!?」
さして大したことではないのに何故か先輩は怒り出したもんだから、これ以上は男性の話をしない方が良いのかもしれないと判断する。
「あっ! 私ちょっと飲み物補充してきますね!」
「おい、こらっ! 恵待て!」
逃げようとする私を先輩は捕まえようとした時、タイミング良くお客様が来店してきたチャイムが鳴った。
「いらっしゃいませ〜!」
「いらっしゃいませ!」
私と智充先輩は何事もなかったみたいに、お客様へ満面の笑みを向ける。
『彼』のことは、言わない方がイイ――――
そう何となく、頭に言葉が過っていく。
藍色の出会いは、私だけの特別にしておきたい。
まるで秘密の宝物を胸の奥に隠すみたいで、ドキドキしてくる。
この時の自分には、この気持ちの理由も……
まだ深く分かっていなかった――――。
「はぁぁぁ〜!? ふざけんな!」
「ふざけてないですよ……先輩いきなりどうしたんですか?」
「ついさっきって……それで何であの態度なんだよ!?」
さして大したことではないのに何故か先輩は怒り出したもんだから、これ以上は男性の話をしない方が良いのかもしれないと判断する。
「あっ! 私ちょっと飲み物補充してきますね!」
「おい、こらっ! 恵待て!」
逃げようとする私を先輩は捕まえようとした時、タイミング良くお客様が来店してきたチャイムが鳴った。
「いらっしゃいませ〜!」
「いらっしゃいませ!」
私と智充先輩は何事もなかったみたいに、お客様へ満面の笑みを向ける。
『彼』のことは、言わない方がイイ――――
そう何となく、頭に言葉が過っていく。
藍色の出会いは、私だけの特別にしておきたい。
まるで秘密の宝物を胸の奥に隠すみたいで、ドキドキしてくる。
この時の自分には、この気持ちの理由も……
まだ深く分かっていなかった――――。