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白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
「孝秀……会えるかな」
約束は一週間後だけど、どうしても昨日の女性――――『マキコ』さんが気になってバイトが終わってから孝秀のアパートに来てしまった。
昨晩泣き腫らした瞼をバイトの時間、ギリギリまで冷やして何とか凌いだ。
本当は休みたかったけど、コンビニのドタキャンは代わりを探さないといけない。
今日は先輩とシフトは被っていなかったけど、頼み難かった。
シフト交代を頼めたとしても、きっとまた詮索される気がする。
でも今日はバイトに出て、却って良かったのかもしれないとも思った。
一人で部屋に居ても、ずっと泣いていただろう。
最近ずっと外出していたのに部屋に閉じこもっていたら、今度は母親が心配してくるかもしれない。
優しくて、時には厳しい母親が大好きだった。
だから出来るだけ心配は掛けたくないのだけど……
「孝秀のこと話せないよね……」
母親に好きな人のことも言えないのが、私の現実――――。
約束は一週間後だけど、どうしても昨日の女性――――『マキコ』さんが気になってバイトが終わってから孝秀のアパートに来てしまった。
昨晩泣き腫らした瞼をバイトの時間、ギリギリまで冷やして何とか凌いだ。
本当は休みたかったけど、コンビニのドタキャンは代わりを探さないといけない。
今日は先輩とシフトは被っていなかったけど、頼み難かった。
シフト交代を頼めたとしても、きっとまた詮索される気がする。
でも今日はバイトに出て、却って良かったのかもしれないとも思った。
一人で部屋に居ても、ずっと泣いていただろう。
最近ずっと外出していたのに部屋に閉じこもっていたら、今度は母親が心配してくるかもしれない。
優しくて、時には厳しい母親が大好きだった。
だから出来るだけ心配は掛けたくないのだけど……
「孝秀のこと話せないよね……」
母親に好きな人のことも言えないのが、私の現実――――。