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白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
「――――!!」
慌てて後ろを振り向くと、そこには絵のモチーフが立っていた。
『マキコ』――――!!
長いゴージャスな髪で白い肌を包み、ノースリーブの光沢感のある黒のワンピースは彼女の身体の曲線を綺麗に際立たせている。
鋭く光る眼は猫みたい。
唇は真っ赤なルージュが妖艶さを倍増させていた。
同性から見ても、圧巻する。
女性の武器を全て持っているのを見せつけられているみたいだ。
私が年を重ねても、こういう風には絶対なれないだろう。
押し黙って動かないでいる私に、マキコさんは唇を弓形にして微笑む。
「ふふふ……この部屋、入っちゃったわね〜」
「あ……」
勝手に入ってしまって怒られるどころか、マキコさんは寧ろ楽しんでいるように見える。
孝秀の了解もなく部屋に入ってしまった罪悪感より、怒りに近い感情が胸の奥からジワジワと侵食して来た。
慌てて後ろを振り向くと、そこには絵のモチーフが立っていた。
『マキコ』――――!!
長いゴージャスな髪で白い肌を包み、ノースリーブの光沢感のある黒のワンピースは彼女の身体の曲線を綺麗に際立たせている。
鋭く光る眼は猫みたい。
唇は真っ赤なルージュが妖艶さを倍増させていた。
同性から見ても、圧巻する。
女性の武器を全て持っているのを見せつけられているみたいだ。
私が年を重ねても、こういう風には絶対なれないだろう。
押し黙って動かないでいる私に、マキコさんは唇を弓形にして微笑む。
「ふふふ……この部屋、入っちゃったわね〜」
「あ……」
勝手に入ってしまって怒られるどころか、マキコさんは寧ろ楽しんでいるように見える。
孝秀の了解もなく部屋に入ってしまった罪悪感より、怒りに近い感情が胸の奥からジワジワと侵食して来た。