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白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
許せなかった……。
孝秀の人生も才能も、自分の玩具のように扱っているこの女が――――。
「あなたには孝秀の才能が解らなくても、私や世間はそう思わないです!」
睨み付けながら怒りを込めて言ってやったが、マキコはタバコを指に挟んでほくそ笑んだ。
「あんたみたいな何も持っていない女は、絵を描いている孝秀を特別視して纏わり付いてきて、勝手に彼女気取りになるのよね」
「なっ! 違う!」
確かに私は特別な才能を持っている人に惹かれてしまうし、孝秀のことも好きだけど、告白もまだ出来ていないのに彼女気取りのつもりはない。
でも私のことなんかを言ってみたところで、マキコには却って鼻で笑われるだろう。
マキコは更に見下してくる。
「ふん! そういうあんたたちは分かってないのよ……特別な人間に寄生して、自分も特別だと思い込んでいるただの依存症ってことを!」
「そんな……依存症だなんて」
孝秀への想いは、私には宝物みたいに輝いているのに……
彼の笑顔を守りたいと思うことも『依存症』だっていうの!?
マキコが言っていることを否定したいけど、何故かハッキリ言い返せなくなっていていた。
孝秀の人生も才能も、自分の玩具のように扱っているこの女が――――。
「あなたには孝秀の才能が解らなくても、私や世間はそう思わないです!」
睨み付けながら怒りを込めて言ってやったが、マキコはタバコを指に挟んでほくそ笑んだ。
「あんたみたいな何も持っていない女は、絵を描いている孝秀を特別視して纏わり付いてきて、勝手に彼女気取りになるのよね」
「なっ! 違う!」
確かに私は特別な才能を持っている人に惹かれてしまうし、孝秀のことも好きだけど、告白もまだ出来ていないのに彼女気取りのつもりはない。
でも私のことなんかを言ってみたところで、マキコには却って鼻で笑われるだろう。
マキコは更に見下してくる。
「ふん! そういうあんたたちは分かってないのよ……特別な人間に寄生して、自分も特別だと思い込んでいるただの依存症ってことを!」
「そんな……依存症だなんて」
孝秀への想いは、私には宝物みたいに輝いているのに……
彼の笑顔を守りたいと思うことも『依存症』だっていうの!?
マキコが言っていることを否定したいけど、何故かハッキリ言い返せなくなっていていた。