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白い背中と君の藍
第10章 エメラルドグリーン◇希望の光
「恵、本当に大丈夫なの?」

「う、うん……免許取ってからまだ一年しか経ってないし、気を付けて運転すれば何とかなるよ」

「もう、本当に気を付けてね。ほぼペーパーみたいなもんだから」

「は〜い! 行ってきます!」

今日私はあることを決意していた――――。

それには車が必要で、実家のは親が使うから、レンタカーを借りることにした。

家は自転車で駅に行ける距離だから、せっかく取った運転免許証も宝の持ち腐れ状態になっていたけど、今日まさに役立つ時が来たのだ。

親には黙っておこうと思ったけど、万が一何かあったら迷惑をかけるだろうから、母親には話をしておいた。

どうしても出かけたいけど友達が電車が苦手だという理由にして――――。

レンタカー屋に車を取りにいって、簡単に説明を受ける。

「ガソリンを満タンにしてご返却お願いします。お気を付けて行ってらっしゃいませ」

「はい、分かりました!」

いよいよ出発だ!

レンタカーは初めて乗るけど、最近の車は本当に色んなカラーがある。

「ちょっと派手かな?」

苦笑いをしながら、アクセルを踏み込んだ。

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