この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白い背中と君の藍
第10章 エメラルドグリーン◇希望の光
コインパーキングに着いてリモコンキーで鍵を解除する。
ドアを開けると車内には、熱気ある空気が充満していた。
せっかくの料理が傷むと申し訳ない。
車内が少し冷えるまで、エアコンを強めにして空気をひやす。
その間に駐車代を用意しながら孝秀に話しかけていく。
「孝秀のお母さん……凄く優しいね」
「うん……メグ」
「ん〜?」
手のひらで百円玉を数えていたから、気が抜けた返事すると
「今日はありがとう……」
孝秀は穏やかな声で言ってきた。
不意にお礼を言われて、目頭が熱くなってしまう。
「また、来ようね……」
「うん……」
私は目元を拭いながら、車を出発させる。
西日を反射させながら走るエメラルドグリーンの車体が、ガラス越しに眩しく輝いて見えた。
ドアを開けると車内には、熱気ある空気が充満していた。
せっかくの料理が傷むと申し訳ない。
車内が少し冷えるまで、エアコンを強めにして空気をひやす。
その間に駐車代を用意しながら孝秀に話しかけていく。
「孝秀のお母さん……凄く優しいね」
「うん……メグ」
「ん〜?」
手のひらで百円玉を数えていたから、気が抜けた返事すると
「今日はありがとう……」
孝秀は穏やかな声で言ってきた。
不意にお礼を言われて、目頭が熱くなってしまう。
「また、来ようね……」
「うん……」
私は目元を拭いながら、車を出発させる。
西日を反射させながら走るエメラルドグリーンの車体が、ガラス越しに眩しく輝いて見えた。