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白い背中と君の藍
第11章 ホワイト◇君の背中に
孝秀をアパートに送ってからレンタカーを返しにいこうとしたら、突如――――
「今日はアパートに帰りたくない……」
「えぇっ!?」
予想外な展開になった。
詳しい理由は言わなかったけど、帰巣本能のようにあのアパートに必ず帰っていた孝秀から、そんな言葉が出たのは変化の兆しのようで嬉しい。
だけど孝秀のお母さんの料理を冷蔵庫に入れたかったから、一旦アパートへ寄って、車にガソリンを入れて返却に行った。
だけど――――
「孝秀、どこに泊まるの?」
問題は宿を探すことだった。
何せ十七歳からずっと眞貴子に囲われていた孝秀を一人で彷徨わせる訳には行かない。
「友達の所にそのまま泊まる」と親には連絡して、孝秀と一緒に一泊することにした。
「ネットカフェもあるけど……慣れてないと寝れないしな」
だからってラブホが近くにはなかった。
ちょっと栄えた駅周辺、宿泊施設などないと思ったら――――
「あそこにしない?」
「え……そっか……ビジネスホテル出来たんだっけ」
全国でも有名なビジネスホテルが煌々とライトを光らせていた。
「今日はアパートに帰りたくない……」
「えぇっ!?」
予想外な展開になった。
詳しい理由は言わなかったけど、帰巣本能のようにあのアパートに必ず帰っていた孝秀から、そんな言葉が出たのは変化の兆しのようで嬉しい。
だけど孝秀のお母さんの料理を冷蔵庫に入れたかったから、一旦アパートへ寄って、車にガソリンを入れて返却に行った。
だけど――――
「孝秀、どこに泊まるの?」
問題は宿を探すことだった。
何せ十七歳からずっと眞貴子に囲われていた孝秀を一人で彷徨わせる訳には行かない。
「友達の所にそのまま泊まる」と親には連絡して、孝秀と一緒に一泊することにした。
「ネットカフェもあるけど……慣れてないと寝れないしな」
だからってラブホが近くにはなかった。
ちょっと栄えた駅周辺、宿泊施設などないと思ったら――――
「あそこにしない?」
「え……そっか……ビジネスホテル出来たんだっけ」
全国でも有名なビジネスホテルが煌々とライトを光らせていた。