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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
中に挿れられたのは、どの指だろうか?

一本だけとはいえ、初めて異物が入る感覚は思いのほか圧迫感を感じる。

お腹も驚いたのか、腹筋が締まっているようにも思えた。

「少しずつ……動かすね」

鳥羽さんの指がゆっくりと上下に動き出す――――。

「んん……」

想像していたより変な感触がして、外側を最初に触られた時と少し似ている。

突起にはまだ指は添えられているけど、強く刺激されてはいないからか、穏やかな痺れが時たま走る程度だ。

グチュ……
クチュ……

「はぁ……ぁん……」

厭らしく響く水分に釣られて声が漏れる。

正直、漫画や情報雑誌で読んだほど、気持ち良いのかはまだ分からない。

ただ女子が憧れる『最初』のシチュエーションに、人生でやっと出来た好きな人に抱き締めて貰って、大事なモノを捧げられることがこんなにも幸せなんだと実感した。

高校時代、周りの子たちは軽いノリでバージンを失って「昨日腰振り過ぎて痛いわ〜」とか話してたのを思い出す。

あの時は凄く自分が遅れていると思って、勝手に惨めになっていた。

高校卒業してもバージンな私は、このまま化石になってしまうんじゃないかって……

どんどん恋愛に臆病になっていたんだよね。

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