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女中と主人の想い
第1章 生活
御主人様が珈琲を飲み、ふと見せた優しい表情に胸が高鳴る。
直ぐに心の中で消すように軽く首を横に振る。
(仕事中よ。シェナ。)
自分で自分を叱った。
朝食を取り終えて衣装部屋へ着替えに行った御主人様
私は朝食の片付けをしてシーツを変えていると…
「シェナ…いいか?」
御主人様の声が衣装部屋から聞こえ駆け付ける
「お呼びですか??って……」
軽く私は吹き出してしまった。
吹き出した原因は…
御主人様の胸元にあるネクタイが何故かリボンに近い形になっていたから…
「笑うな。さっさとやれ。」
「クスクス…はい…御主人様」
ネクタイを解き、正しく結びながら
「練習…上手くいきませんね。」
「フン…ネクタイなどしなくてもいいだろう。」
「いけませんよ。だらしなく見えてしまいます。」
「チッ……」
「はい!出来ました。」
綺麗に結んだネクタイを軽くポンと叩き微笑む
御主人様は鏡を見て頷く
「助かった。」
「いえいえ…」