この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
水蜜桃の刻
第13章 その身体

絡みついていた服を身体から奪われる。
そのままベッドに押し倒されると、ぐいっと足を大きく開かされた。
「や……」
さんざん乱れさせられている自分を正面から見られることが恥ずかしく、両手で顔を隠す。
今さら……と呟いた先生が、ぐっと熱いそれをまた私のなかに挿れてきた。
「────っ……!!」
たまらず、そのまま手を強く口に押しつける。
始まった激しい律動にもう目も開けられず、口元を押さえて先生に揺さぶられるままに身体を揺らす。
「んっ! んん、っうんっ……っく……!」
くぐもったその声。
声を出すななんて言われたわけじゃないのに、なぜか私はそうし続けた。
そのとき、突然止まった先生の動き。
手を掴まれた私はそっと目を開けた。
そのまま口元から離されたその手をベッドへと縫い止めるようにした先生は、はあはあと荒い息が止まらない私に覆い被さるようにしてその顔を寄せてくる。
「……せん、せ────」
胸が苦しくなり、思わずその呼び名を口にすれば、言い終える前に塞がれた唇。
先生からのキス。
身体だけ繋げて終わるのかと思ってたのに、ここにきて初めてもらえたそれに、私の想いは止まらなくなった。
解放された両腕を先生の背中に回す。
もっと欲しいって思った。
先生の唇を……そのキスを。
もっと……もっと深く、激しい口づけを。

