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水蜜桃の刻
第18章 陶酔
「……っ、先生の服、汚しちゃうよ……」
慌てて訴えれば
「どうして?」
そんなふうに返される。
だって……と俯いて呟いた私の耳元で囁く。
「濡れてるから?」
「……っ!」
心臓が苦しい。
きゅうっと締めつけられるような感覚にたまらなくなりながらも、首を振って否定する。
なのに、ふっ……と微かに笑われた気配。
そして先生の手によって足から抜かれたショーツが床へと落とされる。
「……違うの?」
不意に先生が足を開いたから、私の足まで一緒に開いた。
「────っや!」
咄嗟に見た鏡。
全裸で足を広げてる自分。
羞恥心に襲われ、足を閉じようとしたら、先生の両手に阻止される。
「やっ、先生……!」
目を逸らし、そこを両手で覆った。
「何隠してんの」
重なる先生の手。
「やあ……っ……」
「ちゃんと見せて?」
そんな囁きを耳に落とし、そこから避けさせようとそのまま私の手を掴み、ほら、と言いながら引く。
「……っ」
力なく首を振りながらも、心のどこかでは、そうやって強引に私を導いてくれることを期待していたのかもしれない。
先生に引かれるままに片手を離す。
「そっちも」
促され、ごくんと唾を飲み込んだ。
は……と息を吐きながら、先生に従う。