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水蜜桃の刻
第4章 記憶

先生の唇は、やがて下へと降りていく。
それと同時に、下半身を覆っていたタオルケットがするりと剥ぎ取られた。
「や……」
思わず身を捩ろうとする私を先生は阻止する。
両腕を身体の脇に縫い止めて、足の間に巧みに身体を滑り込ませながら。
「抵抗とか意味ないから。
……時間の無駄」
そう呟くとまた、唇を身体に落とす。
先生は、想像よりも優しくなくて。
もっと意地悪で。
でも、それがまた、私の身体を疼かせる────。
触れられた、私の足。
なぞるように上がってきた先生の手にそのまま太ももをぐいっと開かせられた。
や……と反射的に閉じかけて、さっきの先生の言葉を思い出し、止めた。
……はあはあと唇から漏れる、私の小刻みな荒い息。
おへそのところで止まっていた先生の唇は、離れるとすぐ、開かれた内ももに落とされる。
「ん……!」
先生の顔がそんなとこに────。
こうやってそこを無防備に晒していることがどうしようもなく恥ずかしかった。
「あっ」
吸い付かれた内もも。
強く。
「や……せんせ、っ……痛いよ……」
思わず訴えると
「痕、付けて欲しいんでしょ?」
そんなふうに返され、また新たな場所を吸われる。
「んん……っ……!」
増えていく。
先生が付けていく痕が。身体に。
痛い。でも嬉しい。
もっと、もっと、先生のものだというしるしを私に──そんなことを考えていたときだった。

