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呪いのしるしを、君の体に。
第7章 7

「か…彼に…こんな、されたこと無い…」
「へぇ、それは興味深いなぁ。
じゃあ、今までセックスの時
前戯はどうされていたんだい?」


答えなさい、と高槻の目が有無を言わさない。
ことりは花を弄ばれて、それに反応しながら
弱々しく「そんなのありませんでした」と答えた。


「ずいぶんひどい彼氏だなぁ。
君は、焦らせば焦らすほど、こんなにも感度が良くなるのに。
もう、動けないだろ、ことり君」


そう言って高槻は両腕の拘束を解いた。
しかし、その言葉通り、ことりは反撃して逃げるどころか
体さえ起こせないほど力が抜けていた。


「最高の感度だよ、ことり君。
君は僕の狂暴な感情を駆り立てる」


高槻が覆いかぶさってきて
逃げようとしたのだがその腕にしがみつくのがやっとの状態で
ことりは動くことさえできずに
花の芽をこすられた。


「っあ…やだ、先生…!だめっ…」
「何がダメなの?
やめてほしいの?
今、やめたら、君は耐えられるのかい?」


ぐちょぐちょといやらしい音が聞こえ
ことりは高槻の腕に抱かれたまま
花の蕾をこすられただけで腰を震わせた。


「やめ、せんせ…こんなの…知らないッ」


何かがせめぎ合って登りつめるような感覚。
そして、高槻の繊細な指先によって、その緊張感が爆ぜる。


「知らないのかい? ことり君。
これは、イクってことだよ」
「…っ!」


それは、ことりが今まで経験したことのない
頭の芯まで痺れるような、深い快楽だった。


息も絶え絶えになりながら
声を押し殺したせいなのか、愛撫のせいなのか
ことりの目の端からは涙が出ていた。
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