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よくある恋愛モノ
第5章 すれ違い



その日はどんよりと曇っていた。

まるで、美和の沈んだ心を映したように−−−

この1ヶ月、身に覚えのないことで何度も責められ、美和は意気消沈していた。

人を疑えるなら、まだ楽なのかもしれない……

でも、疑うくらいなら責められていた方がいい−−−



「あのー……美和さん?」



考え事をしながら廊下を歩いていたとき突然後ろから声をかけられて美和は飛び上がった。



「あ、塚田くん……」



そこにいたのは少し困ったような顔をした寅だった。



「どうかしたの?」

「いや、なんか……凪さんが……放課後に話があるから、屋上に来いって言ってるっす」

「え……凪が?」



凪が私を呼び出すなんて……



「そうっす! 凪さんがっす!」



寅次郎は不自然なほど明るく返してくる。



「わかった……ありがとう」



どうして、凪が−−−

私と話がしたい?

美和はどうしても信じることができない。

人を疑わない美和だが、凪のことになるとどうしても冷静さを失ってしまう。

それは、凪も同じ−−−

それが幼なじみだからなのか、お互い本当に相容れない天敵なのか、はたまた別の何かか−−−



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