よくある恋愛モノ
第6章 終幕
星来がバカにしたように言い放った
「私があなたに何をしたか、分かってるの? あなたの周りで最近起こったことは全部私が仕組んだの! いい人ぶらないでよ! もっと責めて、怒り狂いなさいよ! じゃなきゃ……」
「怒ってるよ」
美和は星来を見つめる
「だから、説明してほしいの。どうしてこんなことしたのか」
「それは……川本さんが…和泉くんの……」
脳裏をある記憶が横切り、星来は口をつぐむ
「あ!森継さん!」
美和が引き留める間もなく、星来はドアの向こうへ消えていった−−−