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白日夢の断片【超短篇集】
第9章  浦島太郎 〜乙姫side story〜
昔…


昔…


浦島は


助けた亀に連れられて……





辿り着いたのは


珊瑚、真珠、黒真珠で飾られた


眩いばかりの燦めく竜宮城










ようこそ、おいで下さりました……










出迎えるのは……


この世のものとは思えない程の


美しく高貴な乙姫










美しく妖しい音楽が鳴り渡り……


芳しい匂いに包まれ……


美女の舞いに目を奪われ……


豪華な料理と美酒に酔いしれる

 








やがて……


乙姫の指先が


男を誘(いざな)う










貴方をずっとお待ちもうしておりました……


弱気を助け


子らを諭す


勇気と優しさ……





長い寿命と力強い生命力を持つ


人間の男……










私の『子種』に相応しい男……










さぁ、おいで下さりませ……


貴方はもう……


私の虜……





酒池肉林に溺れて……


時が経つのも忘れて


肌と肌を重ねて下さりまし……









本物の『㊛女』を知らない男は


女の身体に夢中になった……










何度も何度も


熱い欲の塊を打ち付け……



その滾る性欲が朽ち果てるまで


白濁を吐き続けた……










やがて


子種が実り……










幻術は解けた……








 

男は


我に返る





自分のいるべき場所を


思い出す











笑顔で送り出す女










もうお主は、用済みじゃ……










長い時を超えた世界へ放り出され



桃源郷を再び求めた男は……










哀れ……





突きつけられた現実に打ち拉がれる……










さて


次の子種は


まだ来ぬか……










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