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白日夢の断片【超短篇集】
第1章 気づいてるよ……?
ねぇ……
貴女は
気づかれていないと思っているけれど……
気づいてるよ……?
貴女の気持ちが
今までのソレとは
違っていること
背中を向けている時に感じる貴女の視線……
柔らかく
包み込むようでいて
切なさを纏ってる……
瞳がぶつかった瞬間
慌てて視線を逸らし
瞳を伏せて
長い睫毛に隠された真意……
語らなくなった瞳とは対照的に
急に饒舌になる唇
ふわふわとした栗色の横髪から少し覗いた耳が
朱に染まってる……
ふと触れた指先に
ビクッと肩を震わせ
気持ち、後退りする貴女……
悟られないように
曝け出さないように
自分ではしているつもりかもしれないけれど……
貴女の
俺への恋心は……
硝子細工のように
俺には透けて見えているから……
もう、逃れられないよ?
だから……
覚悟して?
諦めて?
俺も……
可愛い弟のフリは、もう止めるから……
貴女は
気づかれていないと思っているけれど……
気づいてるよ……?
貴女の気持ちが
今までのソレとは
違っていること
背中を向けている時に感じる貴女の視線……
柔らかく
包み込むようでいて
切なさを纏ってる……
瞳がぶつかった瞬間
慌てて視線を逸らし
瞳を伏せて
長い睫毛に隠された真意……
語らなくなった瞳とは対照的に
急に饒舌になる唇
ふわふわとした栗色の横髪から少し覗いた耳が
朱に染まってる……
ふと触れた指先に
ビクッと肩を震わせ
気持ち、後退りする貴女……
悟られないように
曝け出さないように
自分ではしているつもりかもしれないけれど……
貴女の
俺への恋心は……
硝子細工のように
俺には透けて見えているから……
もう、逃れられないよ?
だから……
覚悟して?
諦めて?
俺も……
可愛い弟のフリは、もう止めるから……