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白日夢の断片【超短篇集】
第10章  貴方の香り
貴方の部屋から鞄に忍ばせた


貴方の香り……





Giorgio Armani
アクアディジオ プールオム




いつも貴方がつけていた


この香水……





それは、私にとって


貴方そのもので……





その匂いを嗅ぐだけで


貴方を感じさせてくれる……





まだ液体のたっぷりと残った壜をとり


頭上に吹き掛ける





まるで……


貴方に身体ごと包まれているよう……





耳に……


熱く甘い、蕩けるような愛の囁き……



うなじに……


ねっとりと辿る舌の感触……



胸元に……


乳房を揉みしだく、逞しい手……



そして


蜜の滴る秘部へ……






貴方の指使いを思い出しながら


貴方の香りを指先で辿る……




まだ、覚えてる……


太く、ゴツゴツした骨ばった男らしい指






貴方の香りに包まれながら



あの指で


何度も絶頂に導かれて……





私は


『女』になった……










貴方が、足りない……



貴方の、香りが……





蓋を開け


残りの液体を


頭から被る……





もっと……


感じさせて……


もっと……


もっと……










もう


肉体として存在しない


貴方を……










香りで


感じさせて……









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