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白日夢の断片【超短篇集】
第18章 今日こそは……
「なぁ、上ぇ乗ってぇ〜や」
いつも、そう……
愛撫するよりも
されるのが好き
日に焼けていない真っ白で華奢な身体
膝に挟み込み
上から口付けた
身体中愛撫されるのが好きな彼
頭のてっぺんから足の爪先まで
舌を這わせ
丁寧に愛撫していく
硬く尖った乳首を舌先でつつき
絡ませるようにして吸い付く
漏れる切ない吐息に
背筋が粟立つ
指先を滑らせながら
彼の弱い箇所を確実に攻めていく
背中を向かせ
下からゆっくりと舌を這い上がらせる
彼の好きな行為……
ビクビクと震える背中に
溢れる笑み
這い下りる舌
丸みのないお尻の窪みの先
きゅっと締まったそこへ当てがう
嫌悪感を齎すここさえも
愛してしまえる自分に酔う
『ポークビッツみたいやろ』
私にとっては
堪らなく愛おしくて可愛いモノ
掌に収まるソレを口に含み
舌で転がすようにして
吸いつきながら大きくしていく
与える愛撫で質量を増したソレに
充足感を感じながら……
親指と人差し指で根本を固定し
腰をゆっくりと沈めていく
『ハァ……
やっぱりオマエん中が1番気持ちええわ』
1番て、何?
誰と比べてるの?
冷蔵庫の左隅に貼られていたプリクラ
可愛い女の子だった
私には……
プリクラ貼って欲しくないって言ってたのに
『信じられるか?
この俺がアイツ起こしてんねんで?』
いつも朝早く起きて片付けして
食事作って
そうしなきゃ、いけない子なんだって
思ってた……
『なぁ、なんで俺のこと捨てたん?』
別れを告げたのは、私
見えない未来が不安だったから……
なのに、どうして……
ナノニ、ドウシテ……
彼が私を想うより
私が彼を想っていると
会うたびに
強く突きつけられるのに
私は、まだ……
購入してから一度も洗っても干してもいない
彼の精液と
私を含む歴代の『カノジョ』の愛液を
たっぷり含んだ湿った布団の上
彼に厭らしく腰を押し付ける
ぽっかりと空いた心の穴に
風が吹き抜ける
『虚しい』って
こういうことを言うのかな……
躰は熱くなるのに
心はどんどん冷たくなる……
終わりにしよう
今日こそは……
いつも、そう……
愛撫するよりも
されるのが好き
日に焼けていない真っ白で華奢な身体
膝に挟み込み
上から口付けた
身体中愛撫されるのが好きな彼
頭のてっぺんから足の爪先まで
舌を這わせ
丁寧に愛撫していく
硬く尖った乳首を舌先でつつき
絡ませるようにして吸い付く
漏れる切ない吐息に
背筋が粟立つ
指先を滑らせながら
彼の弱い箇所を確実に攻めていく
背中を向かせ
下からゆっくりと舌を這い上がらせる
彼の好きな行為……
ビクビクと震える背中に
溢れる笑み
這い下りる舌
丸みのないお尻の窪みの先
きゅっと締まったそこへ当てがう
嫌悪感を齎すここさえも
愛してしまえる自分に酔う
『ポークビッツみたいやろ』
私にとっては
堪らなく愛おしくて可愛いモノ
掌に収まるソレを口に含み
舌で転がすようにして
吸いつきながら大きくしていく
与える愛撫で質量を増したソレに
充足感を感じながら……
親指と人差し指で根本を固定し
腰をゆっくりと沈めていく
『ハァ……
やっぱりオマエん中が1番気持ちええわ』
1番て、何?
誰と比べてるの?
冷蔵庫の左隅に貼られていたプリクラ
可愛い女の子だった
私には……
プリクラ貼って欲しくないって言ってたのに
『信じられるか?
この俺がアイツ起こしてんねんで?』
いつも朝早く起きて片付けして
食事作って
そうしなきゃ、いけない子なんだって
思ってた……
『なぁ、なんで俺のこと捨てたん?』
別れを告げたのは、私
見えない未来が不安だったから……
なのに、どうして……
ナノニ、ドウシテ……
彼が私を想うより
私が彼を想っていると
会うたびに
強く突きつけられるのに
私は、まだ……
購入してから一度も洗っても干してもいない
彼の精液と
私を含む歴代の『カノジョ』の愛液を
たっぷり含んだ湿った布団の上
彼に厭らしく腰を押し付ける
ぽっかりと空いた心の穴に
風が吹き抜ける
『虚しい』って
こういうことを言うのかな……
躰は熱くなるのに
心はどんどん冷たくなる……
終わりにしよう
今日こそは……