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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第4章 ♥こいつが1番カッコイイ
「……へぇ、そう」
突如放たれた、一段と低い声。
……あ、れ?
さっきまで空中を舞っていた煌めきが消えてる……?
というか
な、なんだろう。
この嵐の前の静けさみたいな空気……
「お前、吸ったんだ」
「………!」
「俺が来る前に、2本も……」
そう静かに呟いて、長い足を組み直した彼。
明らかに変わった声に、ゾクリと身震いを感じてしまう。
「いや、マジで1本だって」
彼の右隣りに座る、お前と呼ばれた立花さんがニッコリと笑った。
……でも、その笑顔
も、ものすごく引きつってますけど……!!
「ほんの少し、ほんのちょっと…」
「俺はな、断絶したんだ」
「………!」
「ストックは全部捨てたし
喫煙シーンはCGに変えさせるまで徹底して断ち切った」
「~~隼人!
聞けよ、俺も途中までは我慢して…」
「撮影の合間も飲みの席も移動中も、常に取り入れていた俺が」
「~~~!!」
「……由宇に報告をもらってから、一切手にしてねぇのに」
……凄まじい稲光と共に
何かが彼の体に降臨した。
「……彰、お前は吸ったんだな……」