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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第10章 作者自己満企画 *☆* one scene love
「~~なんで笑うのよ……
……っ」
俺の吹き出した声を聞いて、春ちゃんが帽子を取ったと同時に
俺も体を倒して、その真っ赤な顔をじっと見つめた。
「……ユ、キ…」
「どこがオバサンなの?
そーやってワザと歳の差意識させるの、春ちゃん多いよね」
「………っ」
「ほら、自分で言って傷付くでしょ。
だったら初めから言わなきゃいいのに」
キュッと唇を結んだ春ちゃんの瞳が揺れる。
……いつになく、攻撃的な言葉になってしまうのは
自分も春ちゃんと同じ気持ちで、焦りを感じずにはいられないから。
……だけど
「── あと2年待って」
「………!」
「卒業して、スタートラインに立つその日まで」
ふわりと揺れる前髪。
額から頬までを包み込むように、優しく撫でる。
「春ちゃん、俺はね。
今 “ 未来 ” を見てるよ」
「………!!」
「新入生でも先輩でも、誰でもない。
俺の目には、春ちゃんと一緒に歩む未来しか映っていない」
「………っ」
「……だから心配しないで」
頬から離して、小さな左手を握り締めると
愛しい人の瞳にうっすらと涙が浮かんだ。
……いつかきっと、この薬指に……
「その時が来たら、形にして伝えるよ。
……必ず」
「……うん…っ」
「就活に向けて情報収集しつつも
実は既に本命だけに目星付けてんだよね」
「~~えっ!? そうなの? どこ?」
「まだ秘密」
one scene love【y】…☆… END♡