この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第4章 ♥こいつが1番カッコイイ
「隼人」
突如、隣りから彼を呼ぶ声が聞こえて
私の手を握っていた手が離れて、目の前を通過していく。
「隼人、頼むよ」
「………!」
「怒らないで」
ターコイズのブレスレットが、スポーツモデルの高級腕時計にカツンと触れて
莉央の右手が、七瀬さんの手の甲に重なった。
「俺、彰くんのことすげー好きなんだ」
「………!!」
「兄貴の友達の中で1番かっこいい。
男として、人間として憧れてる」
「~~~!!」
一同が驚愕の表情で目を見開く中
莉央だけが満面の笑みで、ぎゅっと彼の手を握った。
「……莉央」
「だから、彰くんのこと許してあげてよ」
「………!」
「お願い」
~~~な、な、何者だあんたはーー!!
す、すげー好きって……
普段クールでドSで隙のない男が
そんなキラキラした瞳でお願いって……
「………っ///」
か、可愛いんですけど……っ