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rena's world story★a.n.r.r.y
第6章 繋がる心

……蓮の目を見てちゃんと謝らなきゃ。
そう思い直して、ゆっくりと顔を上げると……
「……?」
私を見つめる蓮は、どこかキョトンとした表情をしていた。
「……瑠璃、今の話って…」
「~~あのね、これだけは言わせて」
蓮の言葉を遮って、私は慌てて彼の手を両手で握る。
「仕事を今のまま続けさせてくれたとしても
私が何よりも大事なのは貴方なの」
「………!」
「蓮が望むなら、いつでも飛んで帰ってくるわ。
それだけは絶対に約束する」
「………」
「……これからは、蓮の傍に……」
“ 蓮を誰よりも理解し、人生を共にするあんたなら
あんたにしか出来ない形で、あいつの心を照らしてやれる ”
“ 俺の代わりに、助けてやって。
……ただ、傍にいるだけでいいんだ ”
……姫宮さんの願いを、叶えたいと心から思っているのに
私の選択が矛盾しているのは、自分でも充分分かっている。
……それでも、私は……

