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rena's world story★a.n.r.r.y
第6章 繋がる心

……面白いと言った蓮が、本当に楽しそうに笑っているけど
予想外の展開に、私はただただその笑顔を見つめることしかできない。
心臓が大きく波打ったまま、治まらない……
「パーサーに昇格するのだって、瑠璃自分で言ってたじゃん」
「……えっ!? う、嘘よ」
「嘘じゃないよ」
「いつ!?」
「何ヶ月か前に、ユーリと3人で飲んだ時。
帰ってきてからも上機嫌だったから、誘導して聞いたら教えてくれたよ」
「~~~!///」
「そっか、酔っ払ってたから覚えてないのかもね」
が、がーーん……
まさか記憶を無くして忘れていたなんて……
ショックで再び声を失った、私の髪を撫でながら
笑い続ける蓮が一息吐いて、もう片方の手で私の頬に触れた。
「……瑠璃」
深い瞳が、真っ直ぐ私に向けられる。
「俺は、瑠璃がプロポーズを受け入れてくれただけで
天にも昇るくらい嬉しいんだ」
「………!」
「好きな人が、家族になってくれる……こんなに幸せなことがある?」
「………っ」
「だから
これ以上望むものなんて、何もないよ」

