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rena's world story★a.n.r.r.y
第6章 繋がる心

……低くて優しい声に、ぎゅっと胸が締めつけられる。
「謝るのは俺の方だろ。
これからも帰れない日が続くし、今日みたいに休日出勤も多いし」
「……! それは…っ
私も同じだから……あの、家事とか…」
「え?」
「ちゃんとやるわ。
私、い、一応主婦になるわけだし……」
「なに?そんなこと気にしてたの?」
苦笑に近い形で、笑う蓮の眉が下がる。
「今までだって自分でやってるわけだし、全く問題ないよ」
「……でも…」
「親が離婚した中学から身に付いてるから。
瑠璃が望むなら、俺が “ 主夫 ” に転職しよっか?」
「………!!」
「あはは、嘘嘘。
しっかり働くよ」
「………っ///」
私の髪をかき分けて、おでこにチュッと軽いキスを落とされた。
……そのままぎゅっと抱きしめられて
トクトクと、蓮の鼓動が伝わってくる。
「……好きな仕事なら続けるべきだ。
でも、無理はするな。
辛くなったり辞めたくなったら、いつでも言って」
「………!」
「瑠璃は、俺の宝物だから。
離れてる時もいつも想ってるし、これからもずっと守り続ける」
「………っ」
「……それだけは、忘れないで」

