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rena's world story★a.n.r.r.y
第7章 祝福の日
瑠璃の報告を聞いて、思わず苦笑。
俺の携帯にも、同僚の女性陣から同じメールが押し寄せていた。
「……あいつら、妙に大人しかったな」
丸テーブルに並んで座る、ヒメとユーリ、そして夏輝。
他の大学メンバーも揃ってるから、居酒屋のような騒ぎになるんじゃないかと思っていたけど
盛り上がっていたのは水泳部の連中と同期の席の方だった。
「ビシッとフォーマルを着こなして、落ち着いた雰囲気で素敵だったわ。
あれじゃ皆惚れちゃうわよね」
「……ヒメも夏輝も、わざとそうしてたんだよ。
ったく格好つけやがって」
「ふふっ♡ 二次会では本来の姿を見れるのかしら」
楽しみねと笑う瑠璃とエレベーターから降りて、式場のロビーを抜ける。
“ ある意味あんたたちも同窓会でしょう。
お互い楽しい夜を過ごしましょうね、蓮 ”
母親が言った通り、二次会には高校の時の友人達も来るから
ヒメに中野、田中を始めとしたクラスメイトも……
“ 蓮くん ”
「………」
……17歳、制服姿の彼女が一瞬頭を過ったけど
閉じた目を再び開いて、瑠璃と一緒にタクシー乗り場へと急いだ。