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rena's world story★a.n.r.r.y
第8章 集合
褒めるとすぐに話を逸らそうとする癖も、昔から変わらない。
……なんか、いいな。
こうして友人達と会話を交わす度に
それぞれと過ごした思い出が蘇ってきて、1人で感動している自分がいる。
「蓮、良かったね」
飲み終わったグラスをスタッフに渡すと、ヒカルが斜め後ろに視線を移した。
「瑠璃さんも、すっごく嬉しそう」
「………!」
「ほら、ここにいるのって大半が新郎側の仲間じゃない?
尻込みして遠慮しちゃうんじゃないかなって、勝手に心配してたんだけど」
「………」
「でも、瑠璃さんの友達も楽しいって言ってた。
イケメンが多いから、それだけで目の保養になるってさ」
にんまり笑うヒカルと同じ方向を見ると
半円のソファ席に瑠璃が座っていて、周りを囲うように女性陣が集まっていた。
俺も何度か会ったことのあるCAの子達が、大笑いをしている。
「……ヒカル」
友達も楽しいって言ってたってことは……
視線を戻して名前を呼ぶと、ヒカルは小さく頷いた。