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第8章 集合

……この店自体がそもそもランクが高いから、出てくる料理なんかも披露宴に負けず劣らずで

さっきからテキパキと動くスタッフも、きちんと場を引き締める司会も

流石プロのイベントプロダクションだと溜息が出るくらい、完璧なまでに豪華な二次会が続いている。

・・・って、今何時？
どの辺まで終わったんだ？
瀬名がくれたタイムテーブルの紙、どこやったっけ……


「はい、蓮。お水」

「………」

「……そんな疑いの目しないでくれる？
ちゃんと透明でしょ」


氷の入ったグラスを持ち上げたヒカルが、苦笑いを浮かべたから

俺も笑って、素直に受け取り喉に流し込んだ。


……ブラックのスパンコールが散りばめられた、膝上丈のドレス。

ヒメの姉貴と同じように、短いショートヘアを今日はオールバックに固めて

普段見られない赤いルージュが光っている。


「ヒカル、飾ると更にいい女になるな」

「はいはい、歯の浮くお世辞をありがとう」

「本当だって。ナンパされたんじゃない？」

「されねーよ！
もういいから、あたしの話は」