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第8章 集合

……俺の反応……？

座らないと始まらないってなに？

腕を離したヒカルが、スキップをするような足取りで奥へと進んでいく。


「ヒカル、一体どういう…」

「蓮」


ヒカルの後を追いかけようとしたと同時に、後ろから低い声で呼ばれた。


「お前途中から飛ばしすぎだろ」

「………！」

「楽しめと言ったのは俺だけど。
ちゃんと自分の限度見極めろよな」


……その声と口調で、相手が二次会補佐の瀬名だってことに気付いて

振り返ってその姿を目にした……が


「……え？ せ、瀬名？」


急に眩しいライトに照らされた感覚に陥って、思わず瞬きをしてしまう。

実際そんな光は無いんだけど……


「……瀬、名」

「あ？」

「お前、その格好…」

「なんだよ、文句あんのかコラ」


スーツのポケットに片手を突っ込んで、ガラの悪い男のように瀬名が１歩詰め寄ってくる。


……文句、ではない。

別に仮装してるわけでもないし、披露宴で着ていたブラックスーツはそのままだし。

ただ……


「お前、その髪と耳……」