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rena's world story★a.n.r.r.y
第8章 集合
スーツに合わせたブラックのシャツは、第2ボタンまで外してわざと着崩していて
会社ではダークな色しか身につけない瀬名には珍しく、その首元に光沢のある赤いショールをプラスしている。
……そこまではいい。
問題はその上だ。
「瀬名、髪色がツートンになってんだけど…」
「だからなんだよ」
「つーか耳! お前空いてたのか!?」
「半分くらい塞がってて入らなかった」
半分!?
クロスとターコイズのピアスが4個見えてるけど!?
「ぐちゃぐちゃうるせーな。
風紀委員みたいなこと言ってんじゃねぇよ」
「……けどお前…」
「二次会でチャラけて何が悪い」
いつもよりハードにスタイリングしたその髪の、右半分はいつものダークブラウンだけど
……反対側は銀色に変わっていた。
……チャラいというより
マジで、カリスマモデルみたいなオーラが見えるんだけど……
「何?お前俺に見惚れてんのか?」
「……そうかもしれない」
「はは、だろうな。
裏方だっつってんのに、さっきから逆ナンが止まんねーのなんのって」
「………」
「お前も染める?
スプレー半分残ってるぜ」