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第8章 集合

……俺の髪をシルバーに光らせたところで、そんなお洒落なイケメンにはなれない。

周りのテーブルで歓談していたゲストの視線が、一瞬で瀬名に集中する。


「お前次どこ座る？」


女性達から飛ばされるハート光線を無視して

テーブルに並んだシャンパンを取って、瀬名がそう聞いてきた。


「さっきからチョロチョロ動きやがって。
どうせメインの席には戻らないんだろ？」

「……ヒカルに呼ばれて……あの奥の席に行くことに…」

「分かった。
今から嫁を連れてくるから、隣り空けておけ」

「え？瑠璃？
～～つーかお前こそ飲みすぎなんじゃないの？」


一気に呷った瀬名が別のグラスにまで手を出したから、思わずそうツッコミを入れてしまう。

……そういえば、さっきも “ 見惚れてんのか ” って珍しく冗談も飛ばしてきたし

この饒舌からして既に酔っ払ってんじゃないか？


「瀬名、お前タイムキーパーだろ？
そんな暴飲して…」

「いいんだよ。俺の役目はほぼ終わった」

「え、そうなの？」

「これからお前の仲間が、 “ 余興 ” をやるっつーから。
俺もここからはゲストに戻る」