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rena's world story★a.n.r.r.y
第8章 集合
ケラケラと笑う陽菜。
右手の指を2本・左指を1本立てて、大人だよ!と年齢を伝えてくる。
「そっか。
去年の学祭、2人ともハタチになったばかりだったもんな」
俺の左側に回った千夏ちゃんにそう話しかけると
ユーリの公開処刑を思い出したのか、その顔が更に赤く染まった。
「料理も美味いよ、食べてる?」
「それがさ~~先生聞いてよっ」
右側に回ってぐいぐい腕を引っ張る陽菜が、大袈裟に溜息を漏らす。
「バイキング形式だから、自分で取りに行って選びたいのに。
ユーリさんと夏輝さんが千夏を解放してくれないの」
「………!」
「このソファ席から動くなって。
なぜか私も一緒に外出禁止令が出されてるんだよ~~!ヒドイでしょ!」
俺の左腕に両手を絡めた千夏ちゃんも、陽菜に激しく同意とでもいうように
首を大きく縦に振って、ぷくっと頬を膨らませた。
「はは、過保護だな~」
「でしょ!?
私もヒカルさんと一緒に、水泳部の先輩達の方に行きたかったのに~~!」
「後でこっちに来てもらうように言うよ。
閉じ込めたくなるそいつらの気持ち、分かるから」
「……えっ?」