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rena's world story★a.n.r.r.y
第9章 message
「次の2つのメッセージは、俺の意思じゃありません」
「………!」
「権力を振り翳し、必ず伝えろと脅された為
完全に不本意ながら、渋々読み上げます」
「………?」
「…ったく。
こいつら程、匿名必須な要注意人物はいねぇな」
嫌々感を全面に出しながら、溜息をつくヒメの手が
ミラーボールのようにギラギラと反射するカードを持ちあげた。
「 “ 蓮くん、こんばんみ♡
今宵私を招待しなかったのは、私が超・有・名なスーパーモデルだからという理由にしておいてあげるわね ” 」
「………!」
「 “ うちの弟が、偶然同じ名前だけど
蓮という名前はアナタの為にあるようなものだって、周りも私もそう思ってるから安心していいよ ”
……ってこの能天気女、意味不明なこと言いやがって」
イライラしてツッコミを入れるヒメの言葉で、再び会場が笑いに包まれる。
「……ヒメの姉貴」
俺がそう呟くと、ヒカル達が同時に頷いた。
匿名にする必要がないくらい、そのカードの見た目もメッセージもパンチが効いている。