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rena's world story★a.n.r.r.y
第10章 愛してる
「高校生のヒメの印象……
遊び人、とか?」
「 “ イケメン ” “ チャラい ” “ 適当 ” 」
「………!」
「全員マジでそれしか言わねぇの。
褒めてるの最初のひとつだけじゃねぇか」
「……ぷっ///」
「……つーかお前、今なんつった?」
思わず吹き出してしまった私の頬を、ヒメが軽く抓った。
……お互いの膝が触れてしまうほど、向かい合うヒメとの距離が近くて
私の座る椅子の方が少し高いから、目線の位置も同じで
なんだかくすぐったい気持ちになる。
「だってあの頃のヒメ、髪の毛は金色に近かったし、アクセサリーもジャラジャラ付けてたし。
見た目は完璧に遊び人だったじゃない」
「あぁ、10代から俺のオシャレは群を抜いてたな。
……それに比べてお前と言えば、初っ端の買い物で……」
「………!!」
「あのダッセェ服、まだ持ってるんじゃねぇだろうな?
変なウサギが書かれたトレーナー…」
「~~いつの話をしてんのよ!!
持ってるわけないでしょ///」
「ははっ、ヤベー思い出した」