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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -

……男に見えるって……逆に今まで何だと思ってたわけ。
「……確かにすげーな。
心臓の音が伝わってくる」
そう言って無理矢理顔を上げさせると、美和の瞳は潤んでいて
俺を一瞬見上げてから、パッと視線を逸らした。
……やめろ。
徹夜明けの朝っぱらにスイッチ入れんな。
「冷えてるし2人で入った方が効率いいだろ。
ほら、両手挙げろよ」
「………」
「早くしてくれ。
俺の方が時間掛かるから」
膨れっ面の美和が、自らワンピースを脱ぎ始めて
半分泣きべそをかきながら、後ろを向いて下着に手を掛けた。
「………」
……酔ってねぇってことは、覚えてるのか?
シャツのボタンを外しながら、ステージ上の美和を思い浮かべる。
既に自分の台詞は封印したけど、美和の言葉は……
“ 蓮…… 蓮、大好きよ ”
“ 私を好きになってくれてありがとう。
私が愛する人は……この先もずっと貴方しかいないわ ”
“ 姫宮美和って……超かっこいいね ”
「………っ」
やべー……
冷えてるはずなのに、胸が熱くて体が火照る。

