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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -
“ 良かったな、ヒメ ”
“ 蓮って名前で呼んでほしいって
ここで酔い潰れる度に、お前言ってたもんな ”
……ヤスのアホが
本人のいる前で暴露しちまった、あの発言を意識して
美和は敢えて名前を言い変えたんだろうけど
……ってことは、つまり……
「………!」
美和の両肩を持ち上げて、そのまま目の前に立たせる。
瞬きするその瞳を見つめて……
「……お前、覚えてんの?」
「………!」
「昨日の……俺が言った事」
熱くなった体とは別の場所で、何かが込み上げてきた。
紅潮したその頬を撫でてそう聞くと
「……覚えてるよ。忘れるわけないよ」
「………っ」
「夢じゃないよね?
プロポーズしてくれたって、喜んでいいんだよね?」
嬉しそうに目を細めた美和が背伸びをして、両手を伸ばして
俺と同じように、俺の頬をふわっと包んだ。
「ずっとずっと、蓮の傍にいさせてね」
「………!」
「蓮が笑顔でい続けてくれる為に、私の出来る事は何でもするわ。
……約束する」
「………っ」
俺を真っ直ぐ見つめて、美和が最高の笑顔を魅せた。
「蓮、大好きよ。
あなたを……心から愛してる」