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rena's world story★a.n.r.r.y
第2章 招待状と秋の風
“ いくら初めての人だからといってもさ。
10年も前の彼氏をそこまで覚えてるのも珍しいわよ ”
“ それだけ、蓮くんと一緒の時間が楽しかったのかな。
美和ってば、それから誰とも付き合ってないんだもの ”
……不覚にも泣くという失態を犯した、2年前のクリスマス。
抹消したいBARでのあの夜、確かにアンナは俺にそう言った。
その話が事実なら、美和は蓮以外に男を知らないってことになる。
……つまり……
「ヒメ、脱がせても、いい?」
「………」
「続けてもいい……?///」
……遠慮しなくていいからと、胸を近付けてきたあのバレンタインも含め
美和が今やってるこの積極的な行為は
……17歳の時、あいつが美和に……
「………」
……ダセェ。
何考えてんだ俺は。
10年も前の過去なんかで、リアルに凹んでんじゃねぇよ。
萎えるっての……
「……美和」
これ以上妄想続けたら、確実に絶望する気がして
俺はハーパンに手を掛けた美和の頭に手を置いた。