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rena's world story★a.n.r.r.y
第13章 お土産
答える声が震えちゃった。
だって、まさか本当に……
「〜〜っ/// ねぇ待って、嘘でしょ?」
「本場のガレリアまで行って、ニセモノ買うわけねぇだろ」
「そ、そうじゃなくて…」
両足を折り曲げて、ソファの上で正座をした私の前で
箱を開けた葵の手の中で、眩い光がキラリと反射した。
……クリスタルと赤いストーンが交互に並んだ、フック型のチェーンピアス。
小さくてシンプルだけど、雑誌で見る何百倍もの輝きに思わず息を呑む。
「……私
2ヶ月前に、とんでもなく素敵な指輪をもらったばかりよ?」
「土産だっつってんだろ」
「……こ、こんな高価なもの、お土産ってレベルでは…」
「じゃあ、1ヶ月前倒しの誕生祝いってことにしとけ」
「………!」
箱からピアスを取り出した葵。
反対側の腕が近付いてきて……その手がそっと私の耳朶に触れた。
「また出張が入って、当日に祝ってやれねぇかもしれないから」
「………っ」
「……少し早いけど、オメデトウ」