この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第13章 お土産
「まぁ、人より経験積んでるからな」
「……えっ?」
「それなりに回数を重ねれば上手くもなるだろ」
「~~~!!」
「ははっ、冗談冗談」
……それ、冗談じゃないから全然笑えないんですけど。
余裕綽綽な葵とは対照的に、途端に心がモヤモヤザワザワする私。
葵と他の女のツーショットなんて絶対想像したくない。
ましてやキスしてる場面なんて、そんなの見たら発狂しそう。
「………」
過去、どれだけの女が虜になったことだろう。
このイケメンが放つセクシーなオーラに魅了されて
この細くて引き締まった腕に抱かれて
普段見せない優しい顔で、甘い台詞を……
「~~やめて!」
「………!」
「嫌、絶対いや……っ」
突然叫び出した私に、葵がビクッと反応した。
ギョッとしたその顔が……みるみる滲んでいく。
「え? な、に、お前……」
「……う、……っ」
「……は?」
「……うぅ……」
「……いや、マジ何で?」