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rena's world story★a.n.r.r.y
第13章 お土産
「が、学生って…」
「バカげてるだろ?
なんで俺がクソガキの為にわざわざ…」
「歳は!? いくつよ!?」
そのお嬢様にイライラしてる葵より、心がザワザワしてる私の声量が勝った。
……勢い余って、身を乗り出した私のお尻が半分浮いている。
「今NYの大学に編入してるっつってたから
ハタチかそこらじゃねぇの」
「……ハ、ハタ…!!」
「わざわざ来週帰国するんだとよ」
~~ハタチって……!
佐伯さんの20代前半ってのにも相当なダメージを喰らったというのに
ひ、ひとまわりも歳が離れてるなんて……
それに何だって?
ニューヨーク!?
「……そ、そのお嬢様
社長令嬢って言ったわよね?」
「あぁ」
「どこの会社? 有名? 私も知ってる?」
ドクンドクンと不穏な音を続ける私の心臓。
……同じ企業グループだってさっき言ってたから
どんな会社名が飛び出てくるだろうと、身構えていたけど……
「○○○船」
「~~~!!」
「俺が今の会社の他に唯一就活した、内定先…」
「~~超大手海運会社じゃないのよ!!」