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rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから
「……それなら私
特に心配しなくてもいいでしょうか……?」
葵との関係性を教えてくれる気配は無さそうなので
そろそろ解放してあげなきゃいけないし
最後に甘い台詞で締め括ってくれないかな、とワクワクして聞いてみたけど
「心配も何も、あいつにとっては仕事の一環なわけだし」
「………!」
「私情を持ち出すまでもなく、うまくやるんじゃねーの」
無表情でそう話す姫宮さんは、私の淡い期待をサラッと流した。
「……ですよ、ね」
……冷静になって考えてみれば
葵自身も仕事だって言ってたし、騒ぐことでも無かったのかな?
なんか急に気が抜けてしまった。
この2日間の私は一体なんだったのだろう……
「……すみませんでした。
付き合わせてしまって…」
「蓮とあいつ。
仕事のスタイルも逆なんだよな」
「……えっ?」
「あの時、相当酔ってたから適当に聞いてたけど
仕事に対しての思考や進め方……結果に行き着くまでの “ 過程 ” が違う」