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rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから
「……っ///」
ま、た、そう言って不意打ちの爆弾投げてくるんだから……!
ドキドキに加えてワクワクしてきた私の心臓。
俄然残業のやる気スイッチが入った……
っていやいや落ち着け私!
冷静になってちゃんと考えたら……
“ ある意味仕事。いや、100%仕事 ”
「……やっぱり駄目です、姫宮さん」
一段と低い声で私がボソッと呟いたから、開いたドアを姫宮さんがもう一度閉めた。
「駄目って何が」
「葵が仕事って言ったんです。
……上司命令ってこともそうだし、邪魔するなんて出来ない…」
「別に邪魔なんてしねぇよ。
離れた場所から観察するだけだ」
「……! で、でもあの人こーいうの絶対嫌がります。
もし見つかったら…」
「見つかるつもり無いから」
……えっ!?
見つかるつもりが無い……って?
その言葉に驚いて顔を上げると……
「月の仕事を間近で見てぇし、早坂の悩みを払拭してぇし」
「………!」
「だけど1番の理由は、 “ 面白そうだから ” 」
「~~~!」
……イケメンだけに備わっている、眩しいオーラを光らせながら
腕を組んだ姫宮さんが片目を瞑って笑みを浮かべた。
「変装していこうぜ」